カラーコレクションとカラーグレーディングの違いは?
カラーコレクションとカラーグレーディングは、どちらも撮影した映像の色を表現したい色に補正するという意味で使われます。かつては専門のスタジオで高価なソフトウェアを使用して行うものでしたが、近頃は安価な編集ソフト上のエフェクトやプラグインでも、手軽にこれらの作業が出来るようになってきました。
では、カラーコレクションとカラーグレーディングの違いは何なのか。厳密な違いが良く分からなかったので撮影関連の記事を読むなどして調べてみました。
結論から言うと、ほとんど同じ意味(色を補正するという意味)で使われることが多いようです。
あえて住み分けをする場合は、カラーコレクションが簡易的に色を整える補正、カラーグレーディングがその後に行われる高度な色の補正で、視覚的に訴えるための作者の画作りに関わる補正という意味で使われていることがあるようです。
具体的には、
カラーコレクションという言葉は、単に暖色や寒色に色を転がしたり、ホワイトバランスを補正することで、それぞれのカットの色のバランスを整えるくらいの意味合いで使われることが多く、
カラーグレーディングという言葉は、更に細かく画の中の特定の部分に色を足したり輝度を変更するなどして、作者の演出したい世界を作り込んでいく作業に対して使われることが多いようです。
たとえば、複数の映像素材を同じシーンとして扱いたいのに、微妙な撮影環境やアングルの違い(サイズやアングルが違ったり、複数台のカメラが入っていたり)がある場合、撮影した素材に微妙なバラつき(色彩や輝度の違い)が出る場合があります。そのようなバラつきを整える作業をカラーコレクションといい、更に、それらの映像を全体としてどんな質感の世界として描いていきたいかということを考えたときに行われる色の補正のことを、カラーグレーディングと呼ぶことが多いようです。
以下、その他、参考になりそうなネット上の記事へのリンクです。
http://sueji.exblog.jp/14371575
http://white-screen.jp/?p=8987